セイコータイムクリエーションは5月24日、電子機器に必要なプリント基板の製造工程で使用する基準穴明機に自動で基板を投入・取り出しができる「基板投入協働ロボット(CR-S1)」を6月から販売すると発表した。
「CR-S1」は、同社製品の「多点振分式X線2軸穴明機(MMX-888Z)と「多点振分スピンドル選択式X線穴明機(MMX-888ZT)」向けの基板投入協働ロボット。多点振分式穴明機は、高精度なプリント基板の製造工程で、加工のズレなどを防ぎ、安定した品質を確保するために必要な基準ガイド穴を明ける機械になる。
基板投入協働ロボットは、平積み(ラックなどは応相談)された多層基板を1枚ずつ取り出し、基準穴明機が基準マークを認識できる位置に投入する。基準穴明機で穴明け後は後方排出か、基板投入協働ロボットの前方から取り出せる。
操作設定・登録などの作業を最小限に抑えており、基板投入から穴明け、排出までを自動化が可能。これまで作業者が手作業で行っていた基板の投入作業を、ロボットで代用することで省人化が図れる。人に触れた場合、停止するなど、運転中の危険を防止する安全性も確保した。