ヴイストン、可搬重量が約120kg、ROS対応の研究開発用台車ロボット

研究開発用台車ロボット「4WDSローバー X120A」

ロボット開発ベンチャーのヴイストン(大阪市)は6月5日、四輪独立ステアリング機構を搭載し、ROS(ロボット・オペレーティング・システム)に対応した研究開発用台車ロボット「4WDSローバー X120A」を発売すると発表した。価格はオープン。

「4WDSローバー X120A」は、四輪でそれぞれに独立したステアリング機構を搭載し、通常の車輪で全方位への移動を実現した研究開発用台車ロボット。高い静粛性や制御性を備える一方、大型モーターの搭載やフレーム構造の強化などで、可搬重量は約120kgを実現した。超大型の機体でありながら、実測で1.6メートル/sの動作性能、四輪独立サスペンションでの安定した稼働など、高い実用性と安定性を備える。

ROS(ROS1)のメッセージ通信に対応しており、ROSが動作する機器とWi-FiやUSBケーブルで接続することで、ROS1のメッセージ通信が可能。標準ファームウエアでは、geometry_msgs/Twist型を使って、ROSからロボットに対して移動速度指令値を送信したり、ロボットから現在速度やバッテリー電圧を取得したりすることができる。また、ユーザーがファームウェアを変更することで、任意のメッセージの送受信も行える。

Wi-Fiの無線通信と有線のUSBシリアル通信に対応。指定のコマンドを使うことで、PCやタブレットなどから制御できる。ロボット用無線コントローラー「VS-C3」が標準で付属し、PCなどの接続が不要でロボットの無線操縦が可能。アナログスティックを使用し、前後へ移動、回転ができる。受注生産品で販売し、注文は同社の公式ウェブショップで受け付ける。