UR、オリエンタルモーターのアクチュエーターを協働ロボ周辺機器に認証

URロボットとオリエンタルモーターの「DGIIシリーズ」
URロボットとオリエンタルモーターの「DGIIシリーズ」

ユニバーサルロボット(UR)は4月15日、オリエンタルモーターの中空ロータリアクチュエーター「DGIIシリーズ」を、協働ロボット(URロボット)の周辺機器プラットフォーム「UR+」の製品に認証したと発表した。

「DGIIシリーズ」は、中空テーブルとクローズドループステッピングモーターを一体化したロータリーアクチュエーター。主に半導体や電機、電子、自動車の分野などで、部品や製品の搬送や検査工程のターンテーブル旋回軸などで使用される。

内輪と外輪の間にローラを直行させて配列したコンパクト構造の軸受「クロスローラーベアリング」の採用ており、最大許容トルクが24N・mと高強度で、許容アキシアル荷重が2000Nのため約200kgまでの高荷重のワーク駆動が可能。

アクチュエーターは、ドライバ、ケーブルと接続後、指令角度と指令速度を設定して運転する。URロボットに接続された周辺機器を操作・設定するプラグインソフト「URCap」に対応するため、URロボットのティーチペンダントでロボットとロータリーアクチュエーターの通信設定や、位置や速度のパラメータ設定、ロボットと連動した動きの制御設定が可能。

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従来のロボットと外部軸の接続(左)と、ロボットコントローラから外部軸を直接制御する様子

これまで外部軸をロボットと連動させるにはPLCが必要だったが、「DGIIシリーズ」は、これをURロボットのコントローラで制御可能できるという。

「UR+」は、URロボットと、プラグ・アンド・プレイで使える周辺機器のプラットフォーム。ロボットアームの仕様やインターフェースをオープンにし、準拠するエンドエフェクタ、カメラ、センサーなどの周辺機器をデベロッパーが開発。その後、URが検証を行い、デベロッパーが「UR+」の対応製品として販売する。URでは2024年1月時点で480以上の製品を認証している。