GRIPS、TsukArmRobotics、MTMシステムズとロボット自動分注ソリューション販売

自動分注ソリューションの構成例
自動分注ソリューションの構成例

産業用ロボットアーム販売などのGRIPS(グリプス、千葉・流山市)は3月10日、TsukArmRobotics(ツクアーム・ロボティクス、東京・千代田区)、電気通信大学発ベンチャーのMTMシステムズ(東京・調布市)と共に、米オープントロンラボワークスの分注ロボット「OT-2」とロボットアームを組み合わせた自動分注ソリューションの販売を開始すると発表した。

3社が提供するのは、分注作業と付随する作業を、統合的に制御するソリューション。自動化する分注工程は分注ロボット「OT-2」が担い、分注ターゲットのマイクロタイタープレートのセット、取り出しや、外部検査装置へのマウントなどの補助的作業を垂直多関節ロボットなどで自動化する。

ロボットの制御は、それぞれ独立させることも可能。また、ロボット用OS(基本ソフト)「ROS2」を実装したエッジコンピューターで統合制御するシステムを構築することもできる。統合制御ソフトは、グリプスが開発する汎用ロボットコントローラー「ROSSetter(アールオーエスセッター)」も選べるようにする。

ソリューションは、3社が、5年にわたり社内実証プロジェクトで進めてきた、分注工程自動化の基礎的なコンセプト検証と、千葉県が行う「先進的デジタル技術実証プロジェクト」の実証実験て蓄積した経験をもとに開発した。