ソラコム、ホンダがモビリティロボットのIoTプラットホームに「SORACOM」採用

ホンダの着座型モビリティロボット「UNI-ONE(ユニワン)」
ホンダの着座型モビリティロボット「UNI-ONE(ユニワン)」

ソラコムは12月9日、本田技研工業(ホンダ)が開発した着座型モビリティロボット「UNI-ONE(ユニワン)」に、IoTプラットホーム「SORACOM(ソラコム)」を採用したと発表した。

「UNI-ONE」は、ホンダがロボティクス研究で培った技術を活用した着座型モビリティで、体重移動のみで歩行するように移動できるのが特長。両手が自由に使えるため、施設内での巡回業務や現場での作業支援、高齢者の移動支援など幅広い用途を想定。国内の法人向けに9月から販売を開始した。

「SORACOM」は、「UNI-ONE」に搭載したECU(電子制御ユニット)から、バッテリー残量、位置情報、速度、センサー情報などをソラコムの通信基盤を通じて取得し、サービス向上やメンテナンス、運転行動分析で活用する。また、機能追加や改善を行うファームウエアのリモートアップデートにも利用する。

ホンダでは、IoT向けに最適化した通信プラン「SORACOM Air for セルラー」や、小規模から大規模展開まで対応する回線管理コンソールとAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)、マルチキャリア対応の高い拡張性を評価し採用した。

ソラコムは、今後、「UNI-ONE」の利用拡大や量産化に伴い、通信基盤は限られた電源リソースの中で効率的なデータ通信設計が求められるとみており、IoT分野で培ったシステム設計・運用の知見に加え、複数キャリア対応の通信技術やデータ通信の最適化技術で、「UNI-ONE」の事業成長を支援するとしている。