RPAHD、マックスバリュ西日本がロボット導入で年間4000時間の余力創出

RPAホールディングス(HD)は6月8日、マックスバリュ西日本が、子会社のRPAテクノロジーズが提供する「BizRobo!(ビズロボ)」とAI-OCRツール「BizRobo! OCR with AI inside」を併用導入し、1年で年4000時間相当の余力を創出する業務効率化に成功したと発表した。

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導入前後のイメージ

「ビズロボ」は、ソフトウエアロボットの導入・運用を支援するプラットフォーム。マックスバリュ西日本では現在、100業務で104体のロボットが稼働する。このうち専用のスキャン端末を使用する、レジ待ち不要のセルフスキャンシステム「My-Pi スキャン」の利用実績集計で、当初は手集計していた「レジ単位で記録されるスキャン端末の利用実績を社内システムから取得、店舗・レジ種類別にエクセルファイルに集約しメール添付で報告する」という作業を、ほぼ全てロボットに代替した。

また、毎月で約5000件が発生する請求書のデータ入力業務では、「ビズロボ」とAI-OCRツール「ビズロボ OCR with AI inside」を連携し、作業の大半を自動実行に置き換え、スタッフの対応を最終処理内容の確認のみまで軽減した。

こうしたシステムの活用で、マックスバリュ西日本では月あたりで約340時間、年間では約4000時間相当の人的リソース創出を達成したという。

マックスバリュ西日本では今後、本社の全部署にロボット開発スキルの持ち主が所属している状態を目標に、2022年度は17人だった社内開発者を2023年度には39人まで増やし、同年度中に新たに80体のロボットを開発し、月間200時間を削減する方針を打ち出している。