DFAロボティクス(東京・渋谷区)は5月24日、配膳ロボットと一緒に働く飲食店のホールスタッフに配膳ロボット導入についてアンケートした調査「配膳ロボットと働くホールスタッフの実態調査レポート」を発表した。それによると、約9割が「満足している」と回答したほか、導入での変化では「配膳・下げ膳業務の負担が減った」が約7割でトップとなった。
「配膳ロボットと一緒に働いてみての満足度はどのくらいか?」という質問については、「満足している」(86.1%)と約9割が回答した。
配膳ロボットはどのような目的で導入されているか質問したところ、69.3%が「従業員の負担軽減」、次いで「人手不足の解消」(66.3%)、「サービス品質の向上」(39.6%)との回答だった。配膳ロボットが従業員の働きやすい環境の実現や労働力確保で導入されていることがわかった。
導入台数について「あなたのお勤め先には、何台の配膳ロボットが導入されていますか?」という質問には「1台」(37.6%)、「2台」(30.7%)、「3台」(12.9%)との回答で、多くの店舗で、1~は2台のロボットが導入されている。
一方で、配膳ロボット導入当初は不安があることも明らかになった。「当初、配膳ロボットと働くことに不安はあったか?」という質問では、「とてもあった」(14.9%)、「ややあった」(48.5%)と63.4%のホールフタッフが配膳ロボットと一緒に働くことに最初は不安を感じていたと回答した。
具体的な不安点では「ロボットに任せるよりも自分でやった方が早いのではないか」(57.8%)、「ロボットを使いこなせるか」(51.6%)などが挙げられた。
しかし、配膳ロボット導入後の効果に尋ねたところ、66.3%が「配膳・下げ膳業務の負担が減った」、「接客やその他の業務に時間を使えるようになった」(49.5%)「作業効率が向上した」(38.6%)を挙げた。また、「配膳・下げ膳業務の負担が減った」と回答した人に「どれくらい負担が減ったと感じるか?」と質問したところ、4割以上負担が減ったと回答する割合が58.2%に上った。
「今後も飲食店で働くとした場合、配膳ロボットがいる店舗で働きたいと思うか」という質問には、「とてもそう思う」(32.7%)、「ややそう思う」(48.5%)と、8割強が働きたい意向を回答。配膳ロボットに対する満足度の高さがうかがえる結果となった。
では今回の調査から、実際に配膳ロボットと働く従業員は配膳ロボットに対し高い満足度を感じていると分析。今後、こうした現場の声が広がっていくことで、飲食店への配膳ロボット導入が進むと予想している。
調査はインターネットで2024年4月24日~25日に実施。配膳ロボットと一緒に働いている、飲食店のホールスタッフ101名が回答した。