キングソフトは6月28日、AI(人工知能)サービスロボット「Lanky Porter(ランキーポーター)を、東京ドーム・リゾートオペレーションズ(静岡・熱海市)が運営するホテル「熱海後楽園ホテル」に導入したと発表した。
「Lanky Porter」は、運搬や配膳を自動化するAIを活用したサービスロボット。機体の底に6つのローラーと、搭載するカメラとセンサーで、自由自在に走行できる。最大4層まで調整できる棚を備えており、届けたい物を配置することで用途に合わせた自動配膳や運搬が行える。また、頭部ディスプレーに画像や動画を投影することで、飲食店や小売店などで広告宣伝を行うツールとしても活用できる。
熱海後楽園ホテルでは、ホテル内の割烹レストラン「紅梅亭」と、レストラン「HARBOR’S W」の2店舗に5台を導入。レストランの朝昼夕の料理提供スタイルに合わせて、最適なロボットの配置や「配送」と「下げ膳」の機能モードの適切なコンサルティングを行うことで、ピーク時にスタッフ10~12人でも回らなかった状況を改善。料理の提供スピードとスタッフの最適人員の配置を実現した。
また、今までスタッフが料理の提供や食器の片づけに充てていた時間をロボットが担当することで席の稼働率が向上。ランチタイムのピーク時のウェイティングタイムを最大で40分を削減。スタッフは客の案内やケアなど本来の業務に専念をすることが可能になった。そのため、ホテルでは顧客により高いホスピタリティサービス提供が可能になると見込んでいる。