AI(人工知能)・ロボットシステム開発のa-robo(埼玉・川越市)は11月15日、精密切削加工会社の日東ユメックスと、きょう体に木材を採用した、製造現場向けの自律移動ロボット「Boomee(ブーミー)」を開発し、日東ユメックスの遠野工場(岩手・遠野市)に導入したと発表した。
「Boomee」は、工場内を自律的に移動し、複数の工程を一台で効率良くこなすロボット。複数の機械とロボットの状態を中央システムで管理し、生産状況に応じたロボットの適時移動と作業を行う。
a-roboでは、ロボットと従業員が協力し合うことで生産性を向上させると同時に、よりよい労働環境を実現する、次世代の工場を目指し開発した。木製きょう体のデザインは、「現場従業員との調和」をコンセプトに、遠野市内の木工企業に製作を依頼した。
また、ロボットに搭載するカメラで位置補正を行うことで、周辺設備のアンカーレス化を実現し、多品種生産に対応できるようにした。ロボットは、遠野工場での稼働状況を、埼玉県の日東ユメックス本社から、アプリを通してリアルタイムで確認が可能。現在、チャットGPTを活用した保守運用システムの構築も進めている。