ISL Networks、日本システム開発とフィジカルAI開発支援開始 Isaac Sim活用

ISL Networks、日本システム開発とフィジカルAI開発支援開始 Isaac Sim活用

産業用通信インフラなどを手掛けるISL Networks(アイエスエルネットワークス、東京・港区)は9月8日、システム開発の日本システム開発(名古屋市)と、工場や物流倉庫向けの「フィジカルAI開発環境構築、開発支援サービス」の共同提供を開始したと発表した。エヌビディアのロボットシミュレーション基盤「Isaac Sim(アイザック・シム)」やロボット学習基盤「Isaac Lab(アイザック・ラボ)」などを活用し、AGV(無人搬送車)やAMR(自律移動ロボット)、産業用ロボットの開発を支援する。

サービスでは、エヌビディアのGPUサーバー上に「Isaac Sim」「Isaac Lab」と、産業向けデジタルツイン開発基盤「Omniverse(オムニバース)」を活用したシミュレーション環境を構築する。AI(人工知能)学習用データの生成、AIモデルの学習・推論、ロボット制御ロジックの開発から実機への実装までを一貫して支援する。

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フィジカルAIの学習・シミュレーション環境構築・開発支援の概要

シミュレーション環境の構築では、工場や倉庫、AGV、AMR、ロボット、設備などを3Dモデル化し、仮想空間にデジタルツインを再現する。実機で収集することが難しい異常時や発生頻度の低い状況を含む学習データも生成できる。

AIモデルの開発では、機械学習フレームワーク「PyTorch(パイトーチ)」などを使い、複数のAGVやAMRの経路計画、障害物・混雑回避、搬送タスクの再割り当てなど、対象業務に応じたモデルを構築する。また、ロボット向けOS(基本ソフト)「ROS」や「ROS 2」を活用したロボット制御ロジックを開発し、シミュレーションで検証した制御機能を実機へ移植する。

アイエスエルネットワークスは、産業用5Gなどの通信インフラに関する知見を生かし、活用テーマの整理やPoC(概念実証)設計、ロボットと設備を接続する産業ネットワークなどを担う。日本システム開発は、フィジカルAIやROS、ロボット制御の技術を活用し、シミュレーション環境の構築、学習データの生成、AIモデルと制御ロジックの開発、実機への移植を支援する。

両社は、工場・物流倉庫のレイアウト変更前の搬送シミュレーション、ロボットアームによる把持・搬送・組み立て動作の学習、AIモデルや制御ロジックを実機へ導入する前の安全性・成立性の確認などでの活用を見込む。サービスを通じて、PoC(概念実証)の企画からデジタルツイン構築、AIモデル開発、ロボット制御、産業ネットワーク、実機導入までを支援する。