宇宙開発のスペースデータ(東京・港区)は10月30日、ロボットの導入・運用・学習支援基盤「RobotBrain(ロボットブレイン)」の導入前検証機能として、倉庫内のAGV(無人搬送車)やフォークリフトの動きを仮想空間で再現する物流シミュレーションを開発したと発表した。機器の台数や配置による作業時間、渋滞の違いを設備導入前に比較できる。

開発した物流シミュレーションは、小規模倉庫の3Dモデル上で、トラックからの入荷、AGVによる搬送、フォークリフトによるラックへの格納、出荷までの一連の動きを再現する。棚や柱、壁、ほかの車両との位置関係も反映し、限られた通路で機器がどのように行き交うかを確認できる。
物流事業者や荷主企業は、AGVなどを導入する前に台数や配置を変更し、作業時間や渋滞への影響を比較し、設備導入や配置を決める際の検討材料として活用できる。
同社では、物流シミュレーションでAGVとフォークリフトの台数、受け渡し台の配置を換えて作業時間とAGVの渋滞を比較した。その結果、フォークリフトが1台の場合はAGVを増やしても作業時間は短縮しなかったが、フォークリフトを2台にすると約60分から約36分に短縮した。

また、受け渡し台の配置を見直すことで、作業時間を維持したままAGVの渋滞を8回から0回に減らした。最終的には、作業時間を左右するボトルネックがAGVの台数ではなく、ラックへの格納を担うフォークリフトの台数であることを確認できたという。
スペースデータは今後、物流シミュレーションを実在する倉庫の図面や運用データを取り込んだ検証へと発展させる。








