テラドローンは6月13日、AI(人工知能)を活用したドローン用鉄塔点検ソフトウエアの現場導入を、九州電力送配電で開始したと発表した。
今回、現場導入を開始したAIを活用したドローン用鉄塔点検ソフトウエアは、鉄塔に合わせた飛行経路を自動で生成し、ドローンが自動飛行を可能にする。加えて、点検箇所の碍子(がいし)をAIで検知し、カメラを自動調整が可能なため、操縦者が飛行操縦やカメラ調整をすることなく、安全で効率的に点検をすることができる。
従来のドローン点検業務では、ドローンを手動で飛行させカメラを調整し、鉄塔の碍子を撮影し、点検する必要があった。そのため、手動飛行の過程で接触などによる安全上のリスクや、安全確保やカメラの確認で余裕を持った人員が不可欠だった。
テラドローンでは、今回の導入を基に、ドローンによる鉄塔点検を最適化することで、鉄塔点検の更なる効率化を目指す。また、今回のドローン点検用ソフトウエアを起点に、電力業界を始め、インフラ・エネルギー業界の設備などに向けてソフトウエアを拡張し、ドローンを使った点検業務の効率と安全性の大幅な向上を図るとしている。