自律移動型ロボット開発のSEQSENSE(シークエンス、東京・中央区)は5月14日、警備業のテイケイ(東京・新宿区)と、東京都庁の第二本庁舎に自律移動型警備ロボット「SQ-2」を納入し、4月1日から本格稼働を開始したと発表した。
東京都庁では3台の「SQ-2」を導入。巡回や立哨業務などの一部警備業務の用途で、第二本庁舎の1、2階で運用を始めた。第二本庁舎でのロボット運用は、警備を担当するテイケイが担当する。
「SQ-2」は、独自の3DLiDAR(ライダー)で高度な自律移動性能を備える。足回りの面積が小さく、人混みや狭い通路などでの機動性が高く、遠隔でリアルタイムでのロボット操作・監視が可能。また、倒れている人や消火器の検知機能、通話や自動音声アナウンス機能を搭載しており、エレベーターやセキュリティゲートなどの設備との連携もできる。
東京都では、警備水準の向上と効率的な警備の実現に向けた取り組みの一環で、2022年から2回にわたって警備ロボット活用に向けた検証を実施。シークエンスは、この取り組みに参加しており、「SQ-2」の性能を評価し、今回、本導入を決めた。
シークエンスは、「SQ-2」を中心にサービスを提供。2019年の発売以降、日本全国で警備業務でのロボット導入に取り組み、実績を重ねている。同社では今後も働き手不足や生産年齢人口の減少といった課題の解決策として、実務利用できるロボットの社会実装を進めていくとしている。