Japan Innovation Challenge(ジャパン・イノベーション・チャレンジ、JIC、東京・港区)は5月15日、山の対地高度に沿ってドローンの自律飛行を可能にする「自動航行ルート作成ソフトウェア」と、ドローンで撮影した赤外線動画から人と思われる熱源を解析する「赤外線動画解析ソフトウェア」の無償提供を開始したと発表した。
「自動航行ルート作成ソフトウェア」は。地図ソフトのQGISをベースに、メーカー標準のソフトでは作成が困難な地形に追従する飛行ルートを簡単に作ることが可能。離発着を自動で行うこともできる。山間部など高低差のあるエリアや夜間、目視外の飛行で安全なドローン飛行を可能にする。
「赤外線動画解析ソフトウェア」は、ドローンで撮影した赤外線動画をPCに取り込むだけで、熱源を自動で検出とマーキングを行い、位置情報をPDFでの出力やグーグルマップに表示が可能。ドローン映像の目視チェックだけでは見落としやすい対象の検出に役立てることができる。
JICは「自動航行ルート作成ソフトウェア」と「赤外線動画解析ソフトウェア」は夜間の山岳遭難捜索助を目的に開発。これまで自治体や消防関連の団体に探索目的の利用に限って無償提供してきたが、ソフトを活用してもらうことでドローンの安全な運用と発展に寄与できると考え、目的を限定せずに無償で提供することにした。