ムジンは5月15日、は、SUBARU（スバル）が大泉工場（群馬県）に、ソフトウエアプラットフォーム（PF）「Mujinコントローラ」と、バラ積みピッキング知能ロボット「PickWorker（ピックワーカー）」を導入し、クランクシャフト鍛造粗材の加工ライン投入作業を自動化したと発表した。
SUBARUでは、ムジンのソフトとロボットを採用することで複雑な形状の粗材ハンドリングをティーチレスで実行することを始め、タクトに悪影響を与えずにスペース最小化、リアルタイムデジタルツイン環境で知能ロボットセル全体の状態可視化を実現した。
導入した「PickWorker」は、バラ積みされた様々な部品のピッキングをティーチレスで自動化する知能ロボット。「Mujinコントローラ」は、対象物の形状や周辺環境を高精度で認識する3Dビジョンシステム、ロボットハンド、アーム、センサーを一括制御し、3Dビジョンシステムによるリアルタイムな認識結果を基に、瞬時に最適なロボット動作を計算・生成することができる。そのため、ロボットに対して、事前に一挙手一投足をティーチングする必要がなく、複雑な形状の素材を扱う場合も、知能ロボットの柔軟な対応を加納氏にした。
また、デジタルツイン技術で、現実と同じデジタル環境での事前ロボット動作計画シミュレーションが行えるため、設計段階で最低限必要なスペースの算出が可能。既存の工場に新たに自働化設備を導入する場合に、大型ロボットを導入しても、必要最低限のスペースでの自動化が実現できる。
さらに、「Mujinコントローラ」を基盤に構築する知能ロボットセルは、トラブル発生時に、リアルタイムデジタルツイン技術によって、セル内のどこで何が起きているのか詳細がリアルタイムで可視化されるため、リモートサポートで初期対応、早期原因追及、トラブルに対して適切な対処が可能。粗材同士が絡まることでロボットが2個同時に把持し、一時的に停止してしまうことを未然に防ぐためのセンサーによる異常検知機能も搭載する。
