セキュアドローン協議会(東京・港区)は6月3日、ドローン運用のセキュリティ課題と対策を解説したガイドブック「ドローンセキュリティガイド第5版」を公開したと発表した。
ガイドは、「ドローンのセキュリティ仮想事例」「ドローンのセキュリティ概要」「機体認証と型式認証」「各種ガイドラインとの関係性」「ドローンセキュリティ対策の進め方」「ドローンのリスクアセスメント」「ドローンのセキュリティ要素技術」「ドローンの運用手順および運用時の注意事項」「ドローンにおけるセーフティ」「ドローン関連サービスとプロトタイプ開発事例」で構成。
セキュリティリスク、機体制御、機体管理、ドローン機器、通信、アプリケーションやクラウドなどドローンソリューション全体のセキュリティ要件やドローンのセーフティに関連する要件を解説。また、また、ドローン機体メーカー、ドローンサービス提供事業者、ドローン活用ユーザーのとるべきセキュリティ対策の要件など、産業利用での指標を記述した。
また、「第5版」では、「ドローンのステークホルダー毎のサイバーセキュリティ作業内容」「ドローンのソフトウェアサプライチェーン」「ドローンに関連するサイバーセキュリティ国際規格」「位置情報の保護」「国内統計事例(改正航空法施行後)」の内容を改定した。
セキュアドローン協議会は、産業用ドローン普及には、情報処理で、これまで配慮されてきた情報セキュリティ対策や、IoT関連のセキュリティ技術との連携が重要と指摘。ガイドの策定を通じて、信頼できるドローンの安心で安全な操作環境とデータ送信環境を確立するための指標を提言したとしている。