ニデック、米スカイディオが最新ドローンの推進とジンバルカメラでモーター採用

「Skydio X10」に採用された推進用モーター(左)とジンバルカメラ制御用モーター
「Skydio X10」に採用された推進用モーター(左)とジンバルカメラ制御用モーター

ニデックは7月22日、米ドローンメーカーのスカイディオが、自立飛行型ドローンの最新機「Skydio(スカイディオ)X10」の推進用とジンバルカメラ制御用で、同社のモーターを採用したと発表した。

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スカイディオの自立飛行型ドローン最新機「Skydio X10」

「Skydio X10」は、機体に搭載された6つのナビゲーションカメラで周囲の状況を常時認識し、全周囲の障害物を自動で回避できる自律飛行ドローン。メインプロセッサにエヌビディアの組み込みAI(人工知能)チップ「Jetson Orin SoC」を搭載し、従来機種に比べ、10倍以上の演算処理性能を実現。ジンバルカメラ、サーマルカメラ、IP55の防じん防水などの機能を備える。インフラ設備の点検や建設現場の巡回業務等での利用を見込んでいる。

今回、「X10」には、ニデックの推進用モーター4台、ジンバルカメラ制御用は、撮影用カメラにパン、チルト、ロール用途で、各1台の3台が搭載された。推進用モーターは、高線積巻き線技術やマグネット形状を最適化して磁束を最大限活用する設計を採用し、高効率と低重量を実現。過酷な環境下を想定した設計で堅牢性を担保したほか、航空宇宙産業向け規格「AS9100」に準拠した開発体制と品質管理を行った。

一方、ジンバルカメラ制御用では、同じ出力帯のジンバル用モーターと比べ50%のコギングトルク(通電していないモーターの磁極と鉄芯の歯との間の磁気的な吸引力で発生する力の大きさ)の低減しており、スムーズな角度調整が可能。ニデックでは今後も、ドローン用モーターの提供に力を入れていくとしている。