
調理用ロボット開発のテックマジック(東京・江東区)は7月1日、KDDIとローソンが共同で展開する次世代コンビニ「Real×Tech LAWSON(リアルテックローソン)」の1号店「ローソン高輪ゲートウェイシティ店」(東京・港区)が、揚げロボット「F-Robo(エフロボ)」を導入したと発表した。
「F-Robo」は、ローソンの人気商品「からあげクン」の調理工程で、油調時の揺らしと油切り、盛り付けまでの作業を自動化するロボット。ローソンでは、負荷の高い業務をロボットが担うことで、従業員が空いた時間を接客や売り場づくりなどに充てられるようにする。
ロボットは、フライヤーの油温を適切に検知するセンサーを搭載しており、揚げかごの制御や油切り作業も含めてシステムが一体的に動作する。作業者の介入を最小限に抑えながら、店舗ごとで異なるオペレーションにも柔軟に対応できる。
安全性にも配慮しており、扉ロック付きの安全カバーを備えるほか、誤動作を防ぐ専用スイッチや、異常検知を行うエラーモニターを標準装備した。店舗への導入を想定し、きょう体のサイズは幅600×奥行き600×高さ1800mmとコンパクトな設計を採用した。
テックマジックは、店舗オペレーションの自動化やデジタル化を中核とした中長期的な構想を推進しており、取り組みを皮切りに、顧客体験の進化、エネルギー効率の向上、フードロス削減などの社会課題の解決にもつながる店舗インフラの構築を目指すとしている。