ドローンやUGV(無人車両)などを開発するアトラックラボ(埼玉・三芳町)は7月24日、自社開発のAI(人工知能)自律制御システム「AT-SYNAPSE(エーティーシナプス)」で、ロボットの状態とAIの思考プロセスをリアルタイムに可視化するユーザーインターフェース「AT-SYNAPSE Web Console(エーティーシナプス・ウェブ・コンソール)」を開発したと発表した。
「AT-SYNAPSE Web Console」は、ウェブブラウザー上でロボットのカメラ映像や機体状態、AIの思考ログを確認できるインターフェース。
ロボットOS(基本ソフト)「ROS 2」と、サーバーとブラウザーの通信規格「WebSocket(ウェブソケット)」を介してロボットと接続し、カメラ映像、バッテリー電圧、左右車輪の回転数、障害物までの距離、障害物が存在する方向、ロボットとの接続状態、AIの思考ログなどを確認できる。
また、LLM(大規模言語モデル)が「何を認識し、どのように判断し、なぜその行動を選択したのか」をタイムスタンプ付きで表示する。
専用アプリを必要とせず、開発者だけでなく、実証実験の担当者や現場の運用者も同じ画面を利用できる。機体の映像、電源状態、走行状態、周囲の安全状況を一画面で確認できるため、想定外の判断や誤動作の兆候を早期に把握しやすくなるという。
また、LLMエージェントをデスクトップPC上で動作させ、MCP対応アプリからロボットへ接続する「Brain on Desktop(ブレイン・オン・デスクトップ)」も用意した。カメラ画像の取得、周囲状況の認識、行動判断、ROS 2ツールの呼び出し、音声応答、思考ログの配信まで、一連の処理を確認しながらAIロボットを開発・検証できる環境を整えた。
アトラックラボは、物流倉庫や工場内を移動する搬送ロボット、医療施設や公共施設の案内・巡回ロボット、建設現場やインフラ施設の点検ロボット、災害現場や危険区域へ進入する調査ロボット、農業・林業・屋外作業向けフィールドロボット、遠隔監視・遠隔支援を行うアバターロボットなどでの活用を見込む。
今後は、「AT-SYNAPSE Web Console」と「Brain on Desktop」を、自社開発のフィールドロボット「AT-CART8」をはじめ、ドローン、無人車両、無人船舶などへ順次展開する。また、ロボット導入を検討する企業やシステムインテグレーター、研究機関に、AIの判断根拠と機体の状態を可視化できる開発・運用基盤として提供を進める。








