SEL、飛行艇型無人機の次世代コンセプトをパリのエアショーで発表

発表した飛行艇型無人航空機の次世代コンセプト

スペースエンターテインメントラボラトリー(SEL)は6月19日、飛行艇型無人航空機の次世代コンセプトをパリ・エアショー2023で発表したと発表した。

次世代コンセプトは同社の無人航空機システム「ハマドリ」で培った、独自の飛行艇型無人機の設計・制御技術に基づきデザインした。「ハマドリ」は、うねりのある沖合でも自動で離着水できるほか、空中の飛行だけでなく、水面の航行も自動で高精度に行うことが可能。また、水中向けの音響通信機を搭載することで、空中と水中で通信を行える。

小型で電動の「ハマドリ3000」と、中型でエンジン駆動の「ハマドリ6000」(製品開発中)をラインナップしており、海洋での観測、輸送、警備、救難などでの用途を見込んでいる。

次世代コンセプトは、これら用途の全てに対応できるマルチロール機として設計。主翼中央に用途に合わせ、AUV、カーゴ、ウィンチ、センサーなどのペイロードポッドをつり下げられる双胴型で、重量300kgのペイロードポッド搭載した状態で500海里の飛行ができる。そのため、海洋での使用が想定される多くの機材を排他的経済水域内に迅速に運搬し展開が可能としている。