エアロセンス、マレーシアでドローン使いマングローブ林のデータ収集

ドローンでマレーシアのマングローブ林の育成状況のデータを収集

エアロセンス(東京都北区)は6月19日、ファンリード(東京都豊島区)、マレーシアのサンウェイ大学と、APT(アジア・太平洋電気通信共同体)によるドローンとAI(人工知能)を活用したマングローブ分布・生育マップ作成技術実証「ICTパイロットプロジェクト2022」で、VTOL型ドローン「エアロボウイング」を使い、マレーシアで約4000haのマングローブ林の育成状況のデータ収集・解析の撮影飛行を5月上旬から中旬に実施したと発表した。

プロジェクトは、サラワク州政府が行う環境保持目的の取り組みで、エアロセンスはドローンによるデータ収集と解析、ファンリードが4K RGBとハイパースペクトルデータ分析を担当する。「エアロボウイング」の海外での飛行は今回が初となる。

データ収集目的のドローン飛行は、5月5日から13日の間にマレーシアのサラワク州のクチン・ウェットランド国立公園で実施。「エアロボウイング」でマングローブ林の上空を飛行し、マングローブ林の育成状況のデータを収集した。収集したデータは、樹種の特定や森林の状態確認などで活用し、ファンリードが4K RGB画像とハイパースペクトルセンサーで分析し、マングローブの分布・育成マップを作成する。

今後は、マングローブ森林地帯の管理や違法伐採などの監視目的でドローンを活用。加えて、ドローンで撮影したデータを使って炭素蓄積量や含有量の測定することで森林の健康状態や森林内の樹種の特定などを行い、ブルーカーボンクレジット事業を進める。