デンマークの協働ロボットメーカー、ユニバーサルロボット(UR)は9月15日、フィジカルAIに対応する第7世代の協働ロボットプラットフォーム「Gen 7」を発表した。新型ロボットアーム「g-Series」を中心に、コントローラやティーチペンダント、ツールフランジを一体で刷新した。
「Gen 7」は、AI(人工知能)を検証段階から製造や物流などの稼働現場に移すためのソフトウエア環境と、外部機器との接続性を備える。ロボットOS(基本ソフト)「PolyScope X(ポリスコープエックス)」を基盤に、機器を再設計し、従来の操作性を継承しながら、複雑な用途での扱いやすさを高めた。
新型ロボットアーム「g-Series」には「UR10g-1750」「UR17g-1300」「UR18g-950」の3機種を追加した。型名の数字は可搬質量とリーチを表す。既存の「e-Series」「UR Series」と合わせ、用途に応じて選べる製品ラインアップを展開する。
新型ツールフランジは、データ、電源、安全信号をアーム先端まで直接供給する。外部機器の配線をフランジ部で完結でき、カメラや高帯域センサーを接続しやすくした。フォーストルクセンサー、インピーダンス制御、リアルタイムデータ交換機能「RTDE」も標準搭載し、触覚情報を使った柔軟なハンドリングや、押し付け力の管理が必要な組立作業などに対応する。
新型コントローラ「CB7 Core」は、従来世代と比べて演算性能を40%高め、設置面積を30%削減した。複数のネットワークとの同時通信に対応し、PLCやHMI、MES、IPC(産業用PC)、画像処理システムなどと接続が可能。単体のコントロールボックス版と制御盤に組み込むコンパクト版の2種類を用意し、「e-Series」と「UR Series」にも接続できる。
「PolyScope X」はオープンAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)と「ROS 2」の通信に対応し、外部のAI処理を組み合わせたエッジAIアプリケーションを構築・運用できる。
ティーチペンダント「TP7 Core」は従来世代より20%以上軽量化した。アーム先端側の操作装置「SP7 スマートパネル」を使えば、ティーチペンダントを使わずにロボットの近くでティーチングやプログラミングが行える。
安全機能は、国際規格「ISO 13849-1」に基づくPL d/カテゴリー3に対応する。「g-Series」の全機種は「ISO 10218-1」と「UL 1740」のTUV認証を取得した。








