ベンチャーキャピタル(VC)のエンリッション・インディア・キャピタル(京都市)は11月4日、同社が運営するファンドを通じ、病院などで使う自律配送ロボットを開発する米Ottonomy(オットノミー)に出資したと発表した。
オットノミーは、自律配送ロボット「Ottobot(オットボット)」を開発し、現在は医療施設を事業の主力市場として米国の医療機関などへの導入を進めている。2020年設立で、米カリフォルニア州サンタモニカに本社、研究開発・製造拠点はインドに置く。
「Ottobot」は、屋内と屋外をまたいで自律走行できる配送ロボット。独自の「コンテキストAI(人工知能)」を活用し、映像認識や超音波センサー、エッジコンピューティングを組み合わせて周辺状況を認識する。GPS(全地球測位システム)の電波が届きにくい屋内でも自律走行できる。
ロボットは、施設管理システムとの統合や、エレベーターの制御システムとのAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)連携にも対応する。複数階や複数エリアをまたいで無人で移動でき、病院内での物品搬送などへの活用を想定する。
オットノミーによると、米国では看護師の人手不足が続く一方、看護師の業務時間の約半分が物品や患者の移動、事務作業といった非臨床業務に費やされているという。同社は配送ロボットでこうした業務を自動化し、医療従事者が臨床業務に充てる時間の確保を支援する。
今後は、ヘルスケア分野を中心に事業を拡大するほか、複数のロボットを統合管理するソフトウエア事業の展開も計画している。








