通信事業のスターキャット(名古屋市)は11月28日、早稲田大学と、ロボットを遠隔運転し商品配送する技術開発で、ローカル5Gの環境で自動配送ロボットの通信システムの映像遅延時間を低減する共同研究を開始すると発表した。
実証実験を早稲田大学大学院環境・エネルギー研究科の小野田弘士研究室と実施する。スターキャットのローカル5Gと関連する通信環境で、自動配送ロボットの通信システムを4G回線からローカル5G回線に変更した場合に、走行に最も影響を与える映像遅延時間が低減するかを確かめる。小野田研究室は自動配送ロボットの通信システムを評価する。
スターキャットでは、自律走行や遠隔操作で商品などを配送する自動配送ロボットの走行試験を進めるなかで、通信遅延で操作ミスが発生し、走行中に障害物に衝突する状況が見受けられた。そこで、通信システムの回線を4Gからローカル5Gに変更することで、映像遅延時間が低減し、自動配送ロボットの操作性能が向上すると考え、早稲田大学と共同研究を行うことにしたという。