フィジカルAI開発スタートアップのMuso Action(ムソウアクション、東京・品川区)は10月14日、ダイキン工業の生産技術センターと取り組む堺製作所(大阪・堺市)でのロボット基盤モデル(VLA)を活用したキッティング工程自動化の実証が第2フェーズに移行したと発表した。7月に現場試験の第1フェーズを完了し、現在はフィジカルAI検証パッケージ「MusoフィジカルAIキット」を使った検証を進めている。
実証では、ロボットが複数形状の板金部品を指定した通い箱に振り分ける工程を行う。第1フェーズでは、同社オフィスや模擬環境で収集したデータに少量の現場データを組み合わせて学習し、現場で収集するデータが少量でも精度を高められることを確認した。
第2フェーズは7~11月に実施する。堺製作所に「MusoフィジカルAIキット」を導入し、ダイキンの担当者がノーコードでデータ収集からモデル作成、検証までを行う。生産設備への実装を見据え、現場主導でフィジカルAIの開発サイクルを高速化できるかを検証する。

「MusoフィジカルAIキット」は、ロボットアーム、GPU(画像処理半導体)搭載PC、操作用タブレット、俯瞰(ふかん)カメラ、クラウド学習サービスなどを提供する。タブレットでデータ収集、モデル学習、実機での推論まで操作可能で、専門的なプログラミングを使わずにVLAを現場作業に適用できる。
ムソウアクションでは実証で得た知見を基に、製造現場で多様な作業に対応する汎用(はんよう)ロボットワーカーの開発を進める。今回の実証は実運用に向けた検証で、現時点で商用導入は決まっていない。








